「スポーツ・ツーリズム」を通じて見る、日米のビジターファンの「居場所」

ビジターファンへの待遇は…

 選手紹介のときにはホームチームの選手たちは華やかに盛り上げて紹介するが、ビジターチームの選手紹介は気が付いたら終わっていることが多々ある。さらにプレーオフに進めばよく目にするのが、「ブラックアウト」や「ホワイトアウト」と呼ばれ、来場者全員にTシャツ配布される試みだ。会場が一色に染まり、ホームチームを後押しする応援として今では主流となっている。

 試合中の演出でも、ビッグスクリーンでは時にビジターチームのユニフォームを身にまとった人をあえて映し出し、ホームの応援の士気を高めるなどユーモアも含めた仕掛けをする。ビジターファンもそんな攻撃に怯むことなく、声を大にして応援を送るなど相乗効果を生み出す。

 それに比べると日本ではビジター席が設けられ、ビジターチームの応援団も外野に配置されている。千葉ロッテマリーンズはパ・リーグ各球団との共同企画でビジター応援企画チケットを販売している。QVCマリンフィールド主催試合で対戦球団を迎え入れる時には、相手球団のユニフォーム付きチケットを販売。逆に千葉ロッテが敵地へ遠征に行く際には、本来ホームゲームでしか手に入らない限定グッズが付いたチケットをビジター球場で販売している。

 さらには旅行会社と共同で航空券や宿泊費を選択できるビジター観戦ツアーも組まれており、パッケージには試合前練習見学会の実施、QVCマリンフィールドで使える商品券、選手の直筆サインボールやグッズが当たる抽選会が含まれている。

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