イチロー、11日ぶり快音で3000安打へ「9」 代打で中前打、逆転勝利に貢献

敵地が大きな拍手に包まれる中で通算2991安打、同点のホームを踏み勝利に貢献

 マーリンズのイチロー外野手は15日(日本時間16日)、後半戦初戦となった敵地でのカージナルス戦に代打で出場し、センター前ヒットを放った。メジャー通算2991安打として、史上30人目の3000安打の金字塔にいよいよ残り1桁の9本。マーリンズは8回にイチローのヒットから同点に追いつくと、9回に勝ち越し。7-6で後半戦白星スタートを切った。

 8試合連続ベンチスタートとなったイチローは、マーリンズが1点差を逆転されて迎えた8回に登場。1死走者なしの場面で、中継ぎ右腕フェルプスの代打として打席に立った。

 野球熱が高く、ファンの質が高いことでも知られる敵地セントルイスのブッシュ・スタジアム。昨年、イチローが2安打を放ち日米通算4193安打として、メジャー歴代2位のタイ・カッブ(通算4191安打)を抜いた際には、ファンはスタンディングオベーションで快挙を称えていた。この日も、イチローが打席に立っただけで自然と拍手が沸き起こり、立ち上がって声援を送る観客の姿もあった。

 マーリンズは1点が欲しい場面。左腕シーグリストに対して、フルカウントとなると、イチローは7球目の92マイル(約148キロ)の速球を捉える。鮮やかなライナーでセンター前に運ぶイチローらしいヒットで、メジャー通算2991安打とした。

 その後、イチローの足を警戒した相手投手が一塁に牽制。しかし、悪送球となり、イチローは二塁に進む。その後、プラドがライト前にタイムリー。イチローが同点のホームを踏んだ。

 さらにマーリンズは9回、カージナルスのクローザーを務める元阪神・呉昇桓からオズナがセンターオーバーの二塁打を放つと、ロハスがタイムリー。勝ち越しに成功した。

 オールスターブレークもあったため、イチローのヒットは7月4日(同5日)のメッツ戦以来。実に11日ぶりの快音となった。7月はこれが3本目のヒット。イチローは打率.339としている。マーリンズは7-6で勝利し、後半戦白星スタートで4連勝。呉昇桓はメジャー初黒星となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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