【高校野球】初戦で公立実力校下したAシード千葉経大附 光った大型バッテリーの実力

エースらしい投手に成長した中村、観客がどよめく強肩見せた坂巻

 袖ヶ浦の粘りは非常に嫌らしく、シード校を破ってもおかしくない実力があった。千葉経大附には、それを乗り越える粘りがあった。そして簡単にはミスをしない盤石な守備力も。しっかりと我慢をしたからこそ、7回、8回につなげることができたのだ。

 この試合では、千葉経大附のバッテリーが光った。中村は袖ヶ浦の粘りにしっかりと耐え、最後まで両サイドへの制球力が安定。ここぞというときに決まった低めのストレートは見事だった。最終回になっても138キロを計測。スタミナも出てきて、まさにエースらしい投手へ成長してきた。

 そしてホームランを含む3安打を放った捕手の坂巻。やや外回りのスイング軌道になっているのが気になるが、右中間へ鋭い打球を打てるのは魅力で、走り方が良く、なかなか脚力のある選手。3安打目は、絶妙なセーフティバントだった。さらに、一番の武器は強肩。1.90秒~2.15秒前後を計測し、ズバッと二塁手のグラブへストライクスローが決まった瞬間、観客がどよめくほどだった。

 久しぶりの大型バッテリー。さらにチームの雰囲気もここ数年では一番良い。再び甲子園を狙える雰囲気を感じさせた。

(記事提供:高校野球ドットコム)
http://www.hb-nippon.com/chiba/report/1581-hb-chiba-game2016/15011-summergame

【了】

河嶋宗一●文

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