日米で球場を盛り上げるさまざまな応援の形

エンゼルスの名物応援は「ラリー・モンキー」

 一般的なのは、帽子のツバを後ろ向きにしたり、半分を裏返したりと、普段と違う被り方をして応援するラリー・キャップだ。MLBだけではなく、米国スポーツ界全体に浸透しているが、タオルを回した応援スタイルのラリー・タオルもある。

 さらにはロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムの本拠地、エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムで有名なのがラリー・モンキーだ。シーズン中のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦での逆転劇から浸透し始めたようだが、2002年のワールドシリーズで、その応援スタイルは全米のファンへ届くこととなった。

 3勝2敗と王手をかけられていたワールドシリーズ第6戦、7回裏開始時点で5対0という絶体絶命の場面を迎えていたが、ファンが非公式のマスコットであるサルのぬいぐるみを振り回す応援でチームはその後逆転。勢いを保ったまま、第7戦も勝利して優勝を勝ち取った。

 他にもロサンゼルス・ドジャースにはラリー・バナナが存在する。ドジャースが2015年に35イニング連続無得点と不名誉な記録を続けていた時に、キケ・ヘルナンデス選手がベンチで見つけたバナナをたまたま振り回した後に得点したという逸話がファンにも伝わり、一つの応援として浸透していった。

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