ヤクルト由規1786日ぶり勝利、鳥谷先発落ちの阪神勝利…24日のプロ野球

ロッテ涌井は今季3度目完投勝利、ソフトバンクは逆転勝利

 プロ野球は24日、各地で6試合が行われた。

 セ・リーグ首位の広島は阪神と本拠で対戦し、4時間以上にわたる熱戦を落とした。序盤からシーソーゲームとなったこの日は、4回を終えて広島が1点リードを奪った。だが、6回に3番手の一岡が2本の安打と四球で2死満塁として降板。後を継いだヘーゲンスが原口にレフトへ2点適時打を浴びて逆転を許す。さらにゴメスに内野安打され、この日スタメンを外れた代打・鳥谷の二塁内野安打で追加点を献上した。8回にも1点を失い、連勝は2でストップ。キャプテン鳥谷がスタメン落ちした阪神が意地で勝った。

 巨人はDeNAに9-1と快勝し、連敗を2で止めた。1点を追う4回にDeNA先発のドラ1今永を捕まえた。坂本の右翼への二塁打から始まる7連打で一気に6点を挙げ、試合を決めた。投げては先発マイコラスが7回2安打7奪三振1失点の快投。今季初勝利で、昨季から続く連勝記録を12に伸ばした。投打のかみ合った試合でDeNAの連勝を4で止め、ゲーム差を1.5差に広げた。

 ヤクルトは右肩痛を乗り越えて1軍復帰した由規が、6回途中2失点の好投で1786日ぶりの白星をかざった。怪我が相次ぎ、昨オフには育成選手として背番号121で再出発。7月5日に支配下登録&1軍昇格を果たし、復帰後2戦目で念願の勝利を飾った。ヒーローインタビューでは「これから1つ1つ恩返しをしていきたい」と目に光る物を浮かべた。

 日本ハムはオリックスに逆転負けし、連勝を5で止めた。先発の加藤が5回を1失点。3年ぶりに中継ぎ登板した大谷も1回を無失点に抑えたが、宮西とバースが1点ずつ失って逆転された。打線は1点を追う8回に1死二、三塁の一打逆転のチャンスを作ったが、陽岱鋼、中田が空振り三振。首位ソフトバンクと4.5ゲーム差に広がった。

 ソフトバンクは西武に逆転勝ちし、首位を死守した。先発・岩嵜が2回に1点を先制され、さらに4回に浅村のソロ弾で2点目を失う。だが、4回の攻撃で松田の20号3ランなどで一挙4点をあげて逆転に成功。7回に2番手・五十嵐が秋山にソロ弾を浴びて1点差まで詰め寄られたが逃げ切った。

 ロッテの涌井が楽天・則本とのエース対決を制して今季8勝目を挙げた。両先発ともに9回を投げきる意地の投球を披露。1点先制してもらった涌井は、直後の2回裏に5連打で2失点と逆転されたが、ここから粘った。打線は7回にデスパイネの同点ソロ、鈴木の逆転ソロでエースをバックアップ。9回に2死一、三塁をピンチを迎えたが、最後は島内を打ち取り、今季3度目の完投勝利を飾った。

【セ・リーグ】
◇広島5-8阪神(マツダ)
勝 島本1勝0敗
敗 一岡0勝1敗
S ドリス3勝3敗7S
HR【神】原口8号、新井3号

◇DeNA1-9巨人(横浜)
勝 マイコラス 1勝0敗
敗 今永 5勝6敗
HR【De】ロペス18号、【巨】村田12号、ギャレット14号、小林2号

◇中日5-2ヤクルト(ナゴヤドーム)
勝 由規 1勝1敗
敗 小笠原 0勝2敗
S 秋吉 3勝4敗8S
HR【ヤ】大引5号

【パ・リーグ】
◇日本ハム2-3オリックス(札幌ドーム)
勝 塚原 4勝1敗
敗 バース 5勝6敗
S 平野 1勝4敗18S

◇ソフトバンク4-3西武(ヤフオクドーム)
勝 岩嵜 4勝0敗1S
敗 野上 2勝9敗
S サファテ 0勝5敗31S
HR【西】浅村14号、秋山7号、【ソ】松田20号

◇楽天2-3ロッテ(コボスタ宮城)
勝 涌井 8勝4敗
敗 則本 9勝6敗
HR【ロ】デスパイネ15号、鈴木6号

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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