日米スポーツチームによる、遊び心を持ったソーシャルメディア戦略とは?

他競技プロチームとの交流も活発化

 そして、アメリカの各チームのSNS上で目立つのはチームの情報を発信するだけでなく、同じ本拠地を共有する他競技のプロチームとの交流だ。今季オールスター34人目の選手に選出される投票を制したサンフランシスコ・ジャイアンツのブランドン・ベルト、そしてトロント・ブルージェイズのマイケル・ソーンダースは、同じ街に本拠地を置く各プロスポーツチームにSNSで協力を呼び掛けたことも功を奏した。短文でメッセージが伝えることのできるツイッターの特徴を生かせば、チーム情報の掲示板としての活用だけではなく、人間味溢れる広報の演出が展開できる。

 何がヒットするか分からない世の中でのSNS戦略は難しい一面もあるが、さまざまな工夫をすることでファン層の拡大、さらには次世代の取り込みが可能となる。今後もファンとの距離を縮めるためには必須となるSNSの存在だが、日米の各球団がどのような仕掛けで楽しませてくれるのか注目していきたい。

【了】

(記事提供:パ・リーグ インサイト

「パ・リーグ インサイト」新川諒

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