1週間でイチローから2安打奪ったボージャス「あんな形で激突したことない」

身を挺した超美技でアウト奪うも、右肩強打で負傷交代

 26日(日本時間27日)本拠地でのフィリーズ戦で5試合ぶりに「1番・中堅」で先発したマーリンズのイチロー外野手。第1打席の初球を捉えて、一瞬ホームランを確信させるような大飛球を右中間へ運んだが、俊足の右翼手ボージャスの超美技キャッチに阻まれてしまった。

 右中間フェンスに激突しながらイチロー3000本への道のりを一歩遅らせたボージャスだが、この時右肩をフェンスに強打したために負傷退場。2回守備から代わりにパレデスが右翼守備についた。

 地元紙「フィラデルフィア・インクワイアー」電子版では、試合後に「正直なところ、これまで一度も肩を怪我したことがないんだ。壁に衝突したことはあっても、あんな形で壁に激突したことはない」と話し、まさに体を張ったプレーだったことを明かした、と伝えている。肩を強打したボージャスは数日戦列から離れる見込みだという。

 俊足を生かした守備範囲の広さで知られるボージャスだが、実は最近はイチローにとって“難敵”になっている。先週20日(同21日)に敵地フィラデルフィアでのフィリーズ戦でも、好守でヒットを1本阻まれた。3点を追う8回に代打出場したイチローは、右腕ヘリクソンの7球目を捉え、鋭いライナー性の打球を右中間へ飛ばした。だが、この時もボージャスが背走してキャッチ。最近1週間で2本の安打をもぎ取っている。 

 史上30人目のメジャー通算3000安打への道のりを歩むイチローの脳裏に、ボージャスは大きな爪痕を残したのではないだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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