試行錯誤続いた阪神ゴメスが2打席連発 主砲復活に甲子園はお祭り騒ぎ

屈辱味わった助っ人が復活の2発

 主砲の復活に甲子園はお祭り騒ぎとなった。阪神のマウロ・ゴメス内野手が2打席連続、来日初の1試合2本塁打と爆発した。4回1死一塁から勝ち越しとなる16号2ランを放てば、5回には1死一塁からバックスクリーンに飛び込む17号2ラン。3安打4打点の大活躍を見せたゴメスは「本当に嬉しいよ。ずっと調子が上がらなかったけど、今はボールが良く見えて甘い球を逃さず打てている」と胸を張った。

 今シーズンは試練の年だ。不振でスタメン落ちを経験し、来日初めてクリーンアップを外れ、さらには代打を送られる屈辱を味わった助っ人。それでも腐らず黙々と練習をこなした。試合前練習では不慣れなノックバットでロングティーを行い、バットを折るなど藁にもすがる思いで試行錯誤を繰り返し復調を待った。ゴメスが不振に陥るとチームは停滞し最下位に転落した。

 福留、原口頼みだった打線にようやく助っ人が復活を果たし、チーム14安打10得点を挙げ今季初の4連勝をマーク。一気に4位に浮上し3位・DeNAまで5差に迫った。金本監督も「ゴメスが加わってね。一人加わるだけでこうも変わるのか」と安堵の表情。屈辱を味わい続けた猛虎が逆襲の時を迎えようとしている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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