侍ジャパンU-15代表、オーストラリアに7回コールド勝ちで快勝発進

2016.7.30

「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」が29日開幕し、侍ジャパンU-15代表はオーストラリアに13-0の7回コールド勝ちで初陣を飾り、快勝発進した。

写真提供=Getty Images

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2回から日本打線が爆発、指揮官の策がピタリ「昨日、こういう打線でいこうと決めた」

「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」が29日開幕し、侍ジャパンU-15代表はオーストラリアに13-0の7回コールド勝ちで初陣を飾り、快勝発進した。

 先攻の日本は初回、1番・辻憲伸が3球目の直球にうまくバットを合わせて、レフトの前にポトリと落ちる安打を放った。しかし、2番・近藤大樹の投直で一塁に戻れずにアウト。3番・稲生賢二はセカンドゴロに打ち取られ、3人で初回の攻撃を終えた。

 ところが2回、鹿取義隆監督が「昨日、こういう打線でいこうと決めた」という日本の打線が爆発した。この回、先頭の4番・嘉手苅将太がレフトに流し打って出塁。暴投で二塁に進むと、1死から6番・植田太陽が右安を放ち、送球間に二塁も陥れた。ここで打席に立ったのは、キャプテンを務める7番・野口海音。6球目の外角直球にバットを振り切ると、打球はレフトの頭上を越えて、2者が生還した。その後、四球と相手失策で1死二、三塁とすると、ボークで1点を追加。なおも2死二、三塁の場面では、2番・近藤が三塁線を破る2点適時二塁打。この回、5安打に相手の四死球も重なり、日本は7点の奪取に成功した。

 3回は2死から四球、失策で走者をためたところで、3番・稲生が右中間を破る2点適時三塁打。4番・嘉手苅もレフト前タイムリーで続いた。パスボールで二塁に進んだ嘉手苅は、5番・鈴木琉晟のピッチャー強襲ヒットで、この回4点目のホームを踏んだ。

 5回には5番・鈴木の中犠飛、6回には1番・辻の右犠飛で1点ずつを加えた日本。オーストラリアの失策や四球が多かったとはいえ、11安打を放ってコールド勝ちを収めた。

投手陣は4人が完封リレー、オーストラリア打線を圧倒

 投手陣は4人が登板した。初戦の先発を任されたのは岡田幹太。先頭打者にいきなり四球を出したが、2番のヘイデン・リベロプーロスをショートフライに打ち取って1アウト。3番のカレブ・シェパードの打球をセンター・稲生がスライディングキャッチして2アウトとすると、4番のクリス・バークから126キロの直球で空振り三振を奪った。岡田は3回まで投げ、毎回四球を与えたものの、無安打投球を披露。「いろんな球種でカウントを取れる。安定感があったので初戦に(起用した)」と話す鹿取監督の期待に応えた。

 代打出場から4回に2番手で登板した左腕・宮城大弥は、失策とヒットで無死一、三塁としたが、3者連続三振を奪ってピンチを脱した。6回に1イニング登板した星野恒太朗は、2死から四球とヒットで走者を出したが、最後は129キロの直球で空振り三振に仕留めた。最終回となった7回は中田惟斗が登板。ショート内野安打を許したが、3アウトは全てを三振で奪った。ラストは131キロの直球で空振り三振締め。打線も活発で4投手が完封リレーと幸先良いスタートを切った。

 鹿取監督は「打線は相手のエラーをうまくついて攻められた。ピッチャーも順調。球数が多い人もいたが、期待通りだった」と合格点。それでも「打線は水物。選手たちは初めて見たと思うが、最後の(相手投手の)ナックルボールは打てなかった」と冷静に振り返った。

 30日は前回優勝国のキューバと戦う。

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