DeNAルーキー今永、広島戦3連勝に導けるか 「不安を払拭してきた」

「ピンチの時に前回の反省点を頭に入れて投げれば、違った結果になる」

 ルーキー左腕が同一カード3連勝で、独走する首位の勢いを止められるか。DeNAの今永昇太が31日の広島戦に先発する。広島戦は、今季2戦2勝と相性が良く、好調な打線をバックに、6月11日以来となる勝利が期待される。

 即戦力のドラフト1位ルーキーとして開幕から先発ローテ入りした今永だが、コンディション調整を理由に、6月19日に一軍登録を抹消された。7月24日に一軍復帰後、約1か月ぶりの先発となった前回登板の巨人戦では、5回7失点で負け投手になった。

 今永は、「前回の登板は少し苦しんだ部分があった。1球1球を見返すと、少し甘かったり、反省点がたくさんあった」と、復帰登板を振り返った。「試合後は、映像をしっかり見直して反省点を書き出して、居残りの練習でしっかりと不安を払拭してきた」というルーキーは、「次も打たれないとは限らないけど、ピンチの時に前回の反省点を頭に入れて投げれば、違った結果になると思う」と意気込みを見せた。

 マツダスタジアムは、プロ初勝利を記録した記念すべき場所だが、「初勝利の時とは、全く別物のマウンドにしないといけないと思う」と、自らの成長に期待する。

 ラミレス監督は、「前回は早い回でつかまったが、彼はローテの一角であると認識している」としながらも、「1試合1試合の結果を見て判断していきたい。これから良くなることを期待している」と、5月に4連勝した左腕の復活を望んだ。

 ラミレス監督は、「広島相手に、簡単に3連勝はできないと思う」と警戒したが、首位相手の今季初の3タテは、ドラ1ルーキーの左腕にかかっている。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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