イチロー、偉業達成は敵地へ持ち越し 代打で一飛、3000安打へ「2」のまま

本拠地は大歓声も…7打席ノーヒットで2日から敵地遠征へ、マ軍はサヨナラ勝ち

 マーリンズのイチロー外野手は31日(日本時間8月1日)、本拠地カージナルス戦に代打で出場したものの、一飛に終わった。メジャー通算2998安打で、史上30人目の3000安打へ残り2本のまま。本拠地10連戦は終了し、マーリンズは1日(同2日)からシカゴ、コロラドと敵地への遠征に出る。チームは5-4の劇的なサヨナラ勝ちで2連勝。プレーオフ進出争いのライバル・カージナルスとの4連戦を2勝2敗で終えた。

 イチローは2点リードの7回、2番手右腕バラクロウの代打で登場。無死一塁で打席に入った。場内は総立ちとなり、大歓声に包まれる。「イチローコール」も起こった。

 速球派の右腕マルティネスに2球で追い込まれたが、ここから粘る。しかし、最後はカウント2-2から7球目の内角高めの96マイル(約155キロ)の直球を打つと、バットの折れる鈍い音が響き、一飛に倒れた。イチローは守備にはつかず、そのまま交代した。

 マーリンズの本拠地10連戦は、これが最後の1試合だった。この後はシカゴ、コロラドと遠征に出るため、敵地での偉業達成となる可能性が高まった。イチローはこの10連戦で先発出場は2試合のみ。金字塔へ残り4安打として本拠地に戻っていたが、カウントダウンは「2」進んだのみとなった。

 カージナルスと1勝2敗で迎えたこの試合、マーリンズは初回にオズナの2点二塁打などで3点を先制。パドレスからトレード移籍したばかりの先発キャッシュナーが3回までに2点を返されるも、4回にリアルミュートのタイムリーで追加点を奪った。

 しかし、8回に3番手ロドニーが2死一塁から左翼線への適時二塁打を浴びると、中継に入った遊撃のエチャバリアが本塁へ悪送球。ボールはスタンドに飛び込み、すでに二塁を回っていた打者走者ピスコッティの生還も認められて同点に追いつかれた。それでも、9回に代打ディートリッチが左中間へのサヨナラタイムリースリーベースを放ち、5-4で勝利した。

 イチローは3000安打へ残り「2」のまま。打率.323となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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