日ハム大谷、「バットで頼む!」に応える同点2ラン 「意味がある」勝利に

自身の代役先発・加藤との約束果たす一発、「すぐに追いつけてよかった」

 日本ハムの大谷翔平投手が31日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で加藤貴之投手との約束を果たすアーチを放った。

「3番・DH」でスタメン出場すると、見せ場は2点差に迫った初回無死二塁。岩嵜の抜けたフォークをバックスクリーン左へ運んだ。同点の13号2ラン。日本ハムが3点ビハインドをわずか5球で追いついた裏には、大谷と新人・加藤の約束があった。

 大谷は7月10日のロッテ戦(札幌ドーム)の投球中に右手中指のマメをつぶした。その影響で投球の状態が上がらず、先発予定だったこの試合の先発を回避。2歳年上の新人・加藤が代役として先発した。

 試合前、加藤から「バットで頼むな! 本塁打3本ぐらいお願い!」と声をかけられていた。さすがに3本塁打は厳しかったが、左腕を助けるには十分な同点弾だった。

 大谷は「本塁打は狙わないです。『いけるんじゃないか?』と思うときは狙いますけど、二塁走者も(西川)遥輝さんだった。ワンヒットで還ってくれると思ってました。(岩嵜のフォークが)たまたま浮いてきたのでよかったんじゃないかと思います。一方的な展開になりそうだった。すぐに追いつくことが出来てよかったです」と振り返った。

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