競技の垣根越えた「クロス・プロモーション」 新たなスポーツ文化創出に?

アイスホッケーの試合をNFLやMLBの会場で行う催しも

 キングスの現役選手たちが始球式で登場し、そしてライト側のパビリオンではキングスファン同士がドジャースタジアムで交流できる場を設けている。そこでは特別なカクテルが振舞われ、この特別チケットを購入したファンに対してはドジャースとキングスのリバーシブルのマフラーまで配布される。

 米国では競技の垣根を越えたスポーツ界での交流が多く、地元を共にする他チームが活躍していれば声を大にして応援し、実際に会場へ足を運んで応援する選手も多い。野球シーズンが開幕した直後には、プロバスケットボールのNBAやプロアイスホッケーリーグのNHLがシーズン終盤を迎えているため、デーゲームの後は多くの選手が応援へ向かうことも多い。

 私もシカゴにいたときには、デーゲームの後に監督が用意したスイートにお邪魔して、NHLの試合を観戦した思い出もある。NHLの試合でのハーフタイムの催しでは、シカゴ・カブスのアンソニー・リゾ選手が“ホッケーのリンクに降り、ゴールを打ち込むことができるか?”とホッケーのショットにチャレンジすることで地元スポーツファンたちを楽しませていた。

 毎年恒例となっている屋外スタジアムで開催されるNHLのウィンター・クラシックではアイスホッケーの試合をアメリカンフットボールのスタジアムや、メジャーリーグのボールパークで開催している。これまでもシカゴのリグレー・フィールド、ボストンのフェンウェイ・パーク、フィラデルフィアのシチズンズバンク・パーク、ワシントンDCのナショナルズ・パーク、そして2017年にはセントルイスのブッシュ・スタジアムで開催が予定されている。

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