ジーター氏がイチローへの想い綴る 「何よりも胸に刻まれている」時間とは

イチローへ多大な敬意、「僕らの世代や他の世代を通じて最も素晴らしい選手の一人」

 イチローはメジャー通算3000安打まで「2」と迫っているが、ジーター氏は「日本時代の1278本も考慮すれば、彼は僕らの世代や他の世代を通じて最も素晴らしい選手の一人だろう」とも指摘する。日米合算の記録には当初から理解を示しており、ヤンキース時代に日米通算4000安打を達成した際にも「僕はそのヒットをどこで打とうが気にしない。彼はずっと安定して結果を出し続けている」と話していた。

 コラムではさらに、「ここでは3000安打の向こう側に思いを馳せてみよう」と言及。「彼には全ての能力が備わっている」とした上で「彼の走塁技術や真の俊敏さは、野球界で他には誰も似た存在がいない。彼はそのスピードをプロ生活の25年間でメインの武器としているんだ。イチの肩は信じられないものだ」と打撃以外も優れたプレーヤーであることを強調している。

「イチローに敬意を表するよ。彼は一生に一度現れるかどうかといった存在だ。誰も彼のような存在を見たことはない。正直なところ、これから先、彼のような人物にお目にかかれることはないだろう。

 彼に伝えたいのは『近いうちに休暇を楽しんでくれ』ということだけど、彼はそんなこと聞きたがらないだろうな。彼が休暇ってものがどんな感じなのか知っているのか、僕にはわからないよ」

 ジーター氏のコラムは、最後はこのような文章で締めくくられている。お互いを認め合い、敬意を抱き合う2人の“レジェンド”。特別な関係は今後も変わることはなさそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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