イチロー、3000安打達成の会見全文 「これからは感情を少しだけ見せられるように」
「次こういう状況が生まれるとしたら、4000(安打)しかないですからね」
――到達までに苦しんだ印象があるが、それは何が影響したか?
「代打じゃないですか? 代打。それはしんどいですよ。ただでさえ代打ってしんどいですからね。この状況で代打で結果が出ないっていうのは、ダメージ大きいですよ」
――代打で結果が出ないということは、精神的にダメージが倍加するか?
「倍かどうかわからないですけど、重いですね。それなりに僕も、切ったら赤い血が流れますから。緑の血が流れてる人間ではないですから。感情ももちろんあるし、しんどいですよ」
――3000安打は通過点だと思うが……。
「僕は通過点とは言ってないですよ。ゴールとも言ってないけど」
――この次はどういったことをゴールに置いて進んでいくか?
「どうかなあ? 次こういう状況が生まれるとしたら、4000(安打)しかないですからね。そこまではなかなかですから。まあでも200本を5年やればね。なっちゃいますからね。どうっすかねえ? 3000っていうとみんな、ホール・オブ・フェイム(野球殿堂)とつなげることが多いと思うんですけども、僕にとっては将来そんな、いつの日のことか分からないことよりも、まあ明日の試合に出たいっていうことが大事なことだということですね」
――昨年と今年と残っている数字に違いがあると思うが、オフの期間にどういったことを変えたのか?
「わかりやすい数字の目標があったので、それはいつの段階でかっていうのはわからないですけども、今シーズン中にやりたいというふうには思ってました。あのローズおじさんの記録と、この3000っていうのはわかりやすい数字だったので。でも、春の段階ではどういう起用のされ方か、まったくわからない状況でしたから。ざっくりとそういうものがあったという程度ですね」