未だ残される選択の余地 疑惑のスラッガー取り巻くドラマに“続編”あるか

キャッシュマンGM「彼には考えを変える権利がある」

 キャッシュマンGMによると、今季の残りと来季年俸(2100万ドル)の契約は履行されるという。常勝が代名詞の名門球団ではチームを支えた主力といえども、パッピーエンディングを迎えられるとは限らない。

 黄金時代を築いたコア4の一員ホルヘ・ポサダもシーズン終了後に再契約を提示されず、他球団での現役続行を模索した結果、引退。かつて4番を務めたことのあるバーニー・ウイリアムズも現役への未練を残したままユニホームを脱ぎ、数年経ってから正式に引退した。

 そう考えると、何度も禁止薬物使用問題で名前が取り沙汰され、2014年に162試合の禁止処分を受けたロドリゲスに用意された幕引きの舞台は決して悪いとは思えない。引退後即、球団のポストが用意されていること自体珍しいことだ。

 それでも、メジャーリーグ史上4人目の通算700号にあと4本に迫りながらユニホームを脱ぐことに後ろ髪を引かれる思いはあるだろう。キャッシュマンGMは「彼には考えを変える権利がある」と理解を示し、ジラルディ監督も「少し時間が経って考えが変わることもある。彼はそれだけ実績を残した」と思いやった。

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