【特別対談】武田翔太、プロ5年目で見せる安定感の裏側に迫る

3連覇を目指すホークスの若きエースが抱く意識とは?

 日本シリーズ3連覇に向け、好位置につけるソフトバンク。今季の強みは、何と言っても、盤石な投手陣だろう。先発ローテーションでは、今季から日本球界に復帰した和田毅が12勝でトップに立つが、そのベテラン左腕に追いつけ追い越せの勢いで迫るのが、若きエース・武田翔太だ。

20160809_takeda2野村弘樹氏(左)とソフトバンク・武田翔太【写真:岩本健吾】

 8月8日現在、19試合に投げて11勝4敗、防御率は2.71と順調に勝ち星を重ねている。3月27日楽天戦で完封勝利を飾ってスタートした今季は、4月10日オリックス戦から7連勝。6月27日ロッテ戦で3回6失点と荒れた後こそ、1か月ほどは勝ち運に恵まれなかったが、7月26日楽天戦で今季2度目の完封勝利を収め、早々に2年連続2桁勝利を決めた。

 デビューから5年を迎える今季は、投球内容に安定感が生まれた。19試合で投げて、実に13試合でクオリティスタート(QS、6回以上を投げて自責点3以下)をマーク。6回を持たなかった試合は、わずか3試合だけだ。チームに勝機をもたらす、あるいは先発として責任を持った回数を投げる、という簡単なようで難しい条件を着実にクリアしている。四球数が多いという課題は残るものの、今季はすでに100奪三振を超え、被打率は.225と打者を圧倒する右腕へと成長した。

 2014年の日米野球で侍ジャパンに初招集されて以来、日本代表でも欠かせない存在となりつつある。来年に開催される第4回WBCでは、菅野智之(巨人)、大谷翔平(日本ハム)らと揃って、投手陣のキーマンとなることは間違いないだろう。

 23歳ながら頼れるエースに成長している武田は、どんな意識を持ちながら日々の準備、そしてトレーニングに励んでいるのか。また、球場を離れた時には、どんな姿があるのか。親交が深く、プロ野球界の大先輩でもある野球解説者の野村弘樹氏に若きエースの素顔に迫ってもらった。

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