日ハム栗山監督、逆転Vへ背水の覚悟「高校野球と同じ」

総力戦でサヨナラ勝ち 栗山監督、ヒーローは「全員」

 日本ハムの栗山英樹監督は10日、ベンチ入り野手全員を使い切る総力戦で今季7度目のサヨナラ勝ちをつかみ、「今日負けたら終わりと思ってやっている。高校野球と同じ」と力を込めた。

 同点の延長11回2死一、二塁。田中賢介の一塁線への強烈な打球を途中出場の一塁・山川がファンブル。後ろにそらす間に二塁走者・西川が一気にサヨナラのホームへ滑り込んだ。

「勝つために必死になってやっている。今日の試合で負けるのと、引き分けるのと、勝つのとでは全然違う。最後は(田中)賢介がよく打ってくれた」

 初回に今季初先発の新垣が4連打で浴びて3失点。それでも、2番手・榎下ら6人の救援投手がゼロを並べた。

「なかなか流れが来なかったが、(リリーフの)みんなよく我慢してくれた。(新垣は)苦しんだのが見えたが、今日の試合を次に生かしてくれれば。こういう試合は誰が決めるではなく、全員(がヒーロー)」

 ベンチ入り野手全員を使った総力戦。4時間32分の死闘の末に、首位・ホークスとのゲーム差を3に縮めた。

「うちは突っ走るだけ。(ホークスと)何ゲーム差ではなく、1回も負けないようにやるだけ。明日も目いっぱいいく」

 11日は抑えから先発転向した増井が先発。サヨナラ勝ちの流れに生かしたいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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