【高校野球】履正社VS常総学院、花咲徳栄VS作新学院など…8強かけ激突、見どころは?

花咲徳栄―作新学院はプロ注目投手対決が実現?

 11日目の第1試合は聖光学院(福島)―東邦(愛知)。聖光学院は初戦のクラーク国際戦(北北海道)で、8回無死満塁から小泉が走者一掃の三塁打を放つなど、粘りが売り。福島大会と同じような戦いができた。東邦は八戸学院光星戦(青森)の大逆転サヨナラ勝利で勢いに乗る。右腕・藤嶋、左腕・松山といった投打の軸が引っ張る。小西や高木といった右打者も勝負強く、つながりのある打線だ。

 花咲徳栄(埼玉)―作新学院(栃木)はプロ注目投手対決が実現しそうだ。花咲徳栄は左腕・高橋。打たせて取るピッチングだが、走者を背負うと三振を狙いにいく。対するは最速152キロ右腕の作新学院・今井。昨夏はベンチ外でスタンドで応援していたが、今年はチームの主役どころか、甲子園の中心に。がむしゃらに投げるだけの投手からクレバーな投手に変身し、完成度の高さを見せる。投手戦は必至だ。

 木更津総合(千葉)―広島新庄(広島)も同じように投手戦が濃厚。木更津総合はセンバツ8強投手の早川、広島新庄は2回戦の富山第一戦で90球完投勝利の堀。両左腕投手がハイレベルな投げ合いを演じそうだ。早川―大沢のバッテリーは春の秀岳館に破れた悔しさから、配球のパターンを増やし、夏へ準備を進めてきた。秀岳館との再戦、8強超えのためにも負けられない戦いとなる。

 北海(南北海道)―日南学園(宮崎)も両エースの出来がポイント。12日の2回戦・松山聖陵戦(愛媛)では、昨年夏も甲子園のマウンドに立った主将のエース右腕・大西が9回4安打1失点の好投を見せ、22年ぶりの夏1勝をもたらした。日南学園の左腕・森山はヤクルト石川を思わせるような小柄左腕。低めへの制球が抜群でゴロを打たせる術にたけている。打線が好投手たちをどのように攻略できるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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