現地では日本人選手も人気 台湾の野球ファンと日本を結ぶプロモーション

台湾人選手だけでなく日本人選手も人気

 チラシの中には、日本ハムと西武、2球団のチケットを台湾向けの繁体字で購入できるインターネットサイトの案内も。リーグとしての取り組みだけでなく、台湾人選手が在籍する2球団も個々で台湾のファンを積極的に取り込もうとしている姿勢がうかがえた。

 FOXスポーツ台湾では、今年から新たにパ・リーグと向こう3年に渡る放映権契約を行い、現在では1週間に10試合以上放送している。また、FOXスポーツ台湾はパ・リーグの台湾プロモーションにも協力する形でさまざまな露出にも貢献しており、近日中には陽岱鋼、西武のC.C.リー投手、郭俊麟投手、ロッテのチェン投手の写真が車体広告としてプリントされたバス100台が、台湾中部・南部を走行する予定だという。

 何度も言われてきた言葉ではあるが、台湾から日本球界へ注がれる視線は、これまで以上に高まっている。その中心には陽岱鋼がいることに変わりないが、郭俊麟投手やチェン投手、さらにはこの日攻守で見せ場を作りヒーローインタビューにも立った西武のルーキー・呉念庭内野手も、その活躍とともに注目度を上げている。また、台湾出身選手だけではなく、陽岱鋼のチームメートである大谷や中田翔外野手、さらにはソフトバンク・柳田悠岐外野手など、リーグ、球界を代表する一流プレーヤーは台湾でもしっかりと認知されており、まさに海を越えた人気だ。

「これまでも台湾でのプロモーションでは台湾での日本プロ野球の人気の高さを感じていたが、今回改めてそれを感じた」と語るのは、パシフィックリーグマーケティング・マーケティング室の上野友輔氏。「これからも台湾での積極的なプロモーションを進めていき、より多くの台湾の方々に日本へ来ていただき、各地の球場へも訪れてもらいたい」と、今後を見据えていた。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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