復調気配の松坂大輔に見る“変化” 今季中の1軍登板はあるか

103日ぶりの実戦マウンドで見せた変化、「平成の怪物」復活なるか

 8月25日、木曜日。ソフトバンクがファームの本拠を置く「HAWKS ベースボールパーク筑後」のメーンスタジアム「タマホームスタジアム筑後」のマウンドに、背番号18が立った。松坂大輔。右手の違和感、腰の張りでリハビリを続けていた「平成の怪物」が実戦のマウンドに戻ってきた。

 ウエスタン・リーグの広島戦。2回途中9失点と大炎上した5月14日の同じカード以来、103日ぶりとなる実戦登板で、明らかな変わり身を見せた。

 投球内容を振り返ってみる。6回のマウンドに上がると、まず土生と対戦。初球は141キロの真っすぐでボール。2球目140キロ、3球目140キロ、4球目141キロ。そして、5球目はこの日最速の144キロの真っすぐで中飛に打ち取った。

 次打者の桒原は5球目の125キロのスライダーで三ゴロ。セットポジションに変えて投げた白浜は初球の141キロで中飛に打ち取った。わずか11球で三者凡退。約3か月前は130キロ台後半が中心だった真っすぐが、この日はほぼ140キロを超えていた。

 何より見えたのはフォームの変化だった。以前は、踏みだし足が着地する前に右腕が上がってしまい、投げる際にはヒジが下がって、体が横振りになっていたが、この日は下半身主導で、ヒジが上がるようになっていた。

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