田中将大、5回2失点も12勝目消える 1時間の中断で降板、救援陣がリード守れず

救援陣が2点リード守れず12勝目は消えるも、ヤンキースは延長10回に勝ち越し勝利

 ヤンキースの田中将大投手は30日(日本時間31日)、敵地でのロイヤルズ戦に先発し、5回4安打2失点4奪三振1四球で勝利投手の権利を持って降板したが、救援陣が同点に追いつかれて12勝目はならなかった。5回終了後に雨で59分間の中断があったため、好投しながら71球で降板。2点のリードがあったが、同点に追いつかれた。ヤンキースは延長10回に勝ち越し、5-4で勝利した。

 2試合連続無失点中だった田中は、初回、2回と3者凡退に抑える完璧な立ち上がり。ヤンキース打線は2回にジャッジの2ランなどで3点を奪うと、3回にもヘッドリーの犠飛で1点を追加した。

 田中は3回も2アウトを奪ったが、モンデシーにセンター前ヒットを許し、この試合初めてのランナーを出した。続くダイソンは右中間への三塁打で1点を返される。これが3試合ぶりの失点となった。

 さらに、4回には1死からモラレスにライトへのソロホームランを浴び、2失点目。5回は先頭のエスコバーにレフトへのヒットを許した。しかし、ここは左翼のガードナーの好返球で二塁を狙ったエスコバーがアウト。続くコロンのレフトへの大飛球もガードナーがフェンス際でジャンピングキャッチと、田中は2連続の好守に助けられた。モンデシーは空振り三振に仕留め、結果的に3人で攻撃を終わらせた。

 敵地カウフマン・スタジアムはここで雨が強くなり、試合は中断。試合再開まで59分空いたため、71球を投げていた田中は6回のマウンドに上がらず、2番手のウォーレンが登板した。

 ヤンキースはこの回に1点を返されると、6回途中から登板したクリッパードが3イニング目に突入した8回先頭のケインを四球で歩かせる。ここで守護神ベタンセスがマウンドへ。しかし、ケインが二盗に成功すると、捕手サンチェスの送球が逸れて、一気に三塁まで進めてしまう。1アウトとなってから、モラレスがセンターへ犠飛を放ち同点。田中の勝ち星が消えた。

 しかし、ヤンキースは延長10回にエルズベリーの適時内野安打で1点を奪取。その裏は1死満塁の大ピンチをしのいで5-4で熱戦を制し、連敗を2で止めた。

 田中は71球を投げてストライクは49球。防御率は3.12となった。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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