サブロー、涙の引退会見 ロッテ愛激白「世界一のチームにしてほしい」

引退決断のサブローが会見、「次の夢を2人の息子に託したい」

 ロッテ愛に満ち満ちて、最後は男の涙が頬を濡らした。巨人での48試合を除いて、ロッテ一筋だった現役生活に別れを告げるロッテ・サブロー外野手(40)の引退会見が1日午後1時からQVCマリンで行われた。

 引退を決めた動機について「年齢もありますが、野球選手として上(1軍)でやる機会がなかったのが一番の理由」と語り、一番の思いでは、やはり「2005年の日本一。入団してから日本一になるなんて夢にも思わなかった。うれし涙という形で、そこが一番記憶に残っている」と語った。

 2人の息子から「お疲れ様」と言って泣かれたというが「男は泣かないと我慢しました。次の夢を2人の息子に託したい」と語ったサブロー。ここまでは気丈だったが、ファンへの思いを聞かれて、こらえきれなかった。

「半年間ジャイアンツにいて帰ってきても、熱く見守り、応援してもらった。ずっと(2軍の)浦和にいて、前から来てもらってる人が、応援に来てくれて、有難かったのと同時に、その方々をマリンに行かせてあげられなかった。ゴメンという感じです」と言うと、みるみる涙腺が緩み、涙がこぼれた。

 つなぎの4番と言われたが「ひたすら次のバッターにつなぐだけを考えた。勝てば何番でもいい」とロッテ愛を激白。「千葉ロッテマリーンズを世界一のチームにしてほしい。その願いだけ」と語った。

 今後の去就に関しては白紙だったが、球団は功労者として引退試合の開催を決定。ファームの選手にも人望が厚いことから、アドバイザーを含めて、何らかの形でサブローのロッテ愛に応えることになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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