25年ぶり優勝王手の広島、9日Vは巨人戦次第 緒方監督「待つしかない」

新井「自分たちではどうしようもない」

 広島は8日、マツダスタジアムで行われた中日戦に7-4で勝利し、マジック1として優勝へ王手をかけた。2位の巨人が逆転勝ちしたため、地元での優勝の可能性が低くなり、4連勝でも複雑な勝利となった。

「今日もしっかり我々の野球ができて勝利できた。本当にたくさん球場に来てくれたお客さんにも、喜んでもらえたと思います」と会見を切り出した緒方田監督だったが、「優勝は決まらなかったけどね」と残念そうに続けた。

 9日は、広島は試合がなく、2位の巨人が東京ヤクルトに敗れれば、25年ぶりの優勝が決まる。3安打1打点とこの日も勝利に貢献した新井は、「こればかりは、自分たちではどうしようもない」ともどかしい様子で、緒方監督も「明日は待つしかない。それだけだよ」と、早々と会見を切り上げた。

 この日のマツダスタジアムは、史上最多の観客数で、チケットを買えなかったファンが球場の周辺に大勢集まった。史上最速タイの優勝決定は逃したが、広島の熱い夜はもう少し続くことになる。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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