大敗の中で光った楽天3年目右腕の好投 梨田監督「ストレートは速さ感じた」

ホークス打線に2回を無安打無失点、古川「自信につながる」

 14日のソフトバンク戦で0-13と大敗を喫した楽天。3回までに12点を失う一方的な展開にされたが、梨田監督は「古川がしっかり抑えてくれた。ストレートは速さを感じた」と3番手で登板し、2回を無安打に抑えた3年目の古川を称えた。

 6回から降り出した雨の影響で、7回途中で試合が46分間、中断した。無死二塁で再開後、マウンドに向かったのは古川。6番・明石を2ボールから144キロ直球で詰まらせ、ショートフライに打ち取ると、途中出場の釜元、同じく途中出場の鶴岡から連続三振を奪った。8回は四球を出したものの、2者連続でショートゴロに打ち取り、無安打で切り抜けた。

 昨シーズンは右肩などを痛めた影響で1軍での登板はなかった。今季は4月に2試合、マウンドに上がったが、計2イニングで6失点。今月9日に再び、1軍登録されると、9、10日と1イニングずつを無安打無失点と好投した。そして、この日も腕をしっかり振り、要所で140キロ台中盤から後半の直球が決まった。

 2イニングをしっかり抑え、「まっすぐは(最近)3試合目で一番、よかった。ソフトバンク打線を抑えられたことは自信につながりますね」と背番号60。直球でのフライアウトを2つ奪ったことも自信を深めさせた様子で「自分の持ち味だと思う。これからも強い球で押していくピッチングスタイルでやっていきたい」と意気込んだ。

【了】

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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