“寿司2貫砲”で首位陥落も…SB工藤監督「明日につながる攻撃はできた」

千賀については「彼なりに良い調整をしてくれた」

 また、2ランこそ浴びたものの、6回まで粘り強く投げて試合を作った先発の千賀について、指揮官は及第点を与えた。

「ホームランは打たれたが、ピンチがある中で6回まで抑えて、自分が出せるものは出してくれたと思う。このくらい大きなゲームになると緊張感もあっただろうが、彼なりに良い調整をしてくれた」

 そして最後にもう一度、選手たちが作り出した雰囲気について強調するように繰り返し語った。

「チーム一丸となって、という雰囲気は出ている。それは相手もそうかもしれないが、一致団結して崩していくんだというものを出して、明日につながる攻撃はできた。みんな声を絶やさず元気に守備につき、ベンチに帰ってきたら『さあ、いくぞ』とまた声を出していた。泣いても笑っても10試合しかない中、選手はこの2試合の重要性をわかってくれている。この雰囲気を絶やさないようにしたい」

 明日、ソフトバンクが負ければ日本ハムに優勝マジック「6」が、引き分けても同「7」が点灯する。指揮官が語る「いい雰囲気」が、マジック点灯阻止につながることだけを願いたい。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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