田中将大、2年前の手術回避は「正解」 辛辣NYメディアも「認める時がきた」

自身初の200イニング到達も目前、指揮官は「大きなステップ」

 記事によると、ジョー・ジラルディ監督は26か月前に田中が故障した際のクラブ内の反応を以下のように振り返ったという。

「靭帯の状況について聞いた時のクラブ内の最初のリアクションは手術をすべきだ、というものだった。だが、そういう状態でも最終的に断裂するまで長い間、投げ続けている選手も大勢いる。時期尚早だったし、単に手術をするというのは意味をなさなかった」

 また、今季、素晴らしい成績を残しているエースについて、指揮官は「彼が耐久力と同時に高いレベルで投げていることを示している。200イニングも目前だ。彼への期待はすでに言い尽くされているが、私としては大きなステップだと受け止めている」とも語ったという。

 最近では、田中についての現地報道で、肘のことに触れられることすらほとんどなくなった。ただ、ジラルディ監督は記事の中で「彼のイニング数とスケジュールに関してはある程度考慮していくと思う」とも説明。「今年が彼の3年目だが、調整に関しては、まだ我々が考慮する点もある」としており、スケジュールが許せば休養日を増やして登板間隔を調整していることなども明かしたという。

 もっとも、このままの力投を続け、今後、日本人初となるサイ・ヤング賞を獲得することがあれば、辛口で有名なニューヨークメディアもさらなる賛辞を送ることになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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