ロッテ「この先、戦う相手」のSBにサヨナラ勝ち 伊東監督「一番いい形」

キャプテン鈴木がサヨナラ打、CSへ「期待してください」

 ロッテは26日、CSファーストステージでの対戦が濃厚となったソフトバンクに延長10回、敵失がらみのサヨナラ勝ち。今季はこの日まで7勝14敗1分けと相性が悪かっただけに、伊東監督は「この先、戦う相手。つながるゲームをしたかったが、一番いい形で勝てた。まずは勝つこと。相性が悪いが(このサヨナラで)少しでも慌てさせないと」と久しぶりに溜飲を下げた。

 先発涌井が7回2失点。敗色濃厚だったが、24日のオリックス戦に続いて、伏兵の中村が7回に同点2ラン。8回は松永、9回は右膝靱帯を痛め8月2日の日本ハム戦以来登板がなかった大谷が復帰登板。中村に左前打を許すもきっちり抑え、10回は南が「CSに向けて、何としても抑えたいと思った」と松田、長谷川、江川をキレ味鋭いフォークで3者連続三振とサヨナラのお膳立てをした。

 延長10回は先頭・岡田が猛打賞となる中前打で出塁。加藤の送りバントは、処理を焦った内川、スアレスのダブルエラーで無死二、三塁とした。角中は敬遠で、デスパイネは三ゴロに倒れたが、最後は鈴木がきっちり中前にサヨナラ安打を放った。

 キャプテンは「みんながつないでくれて、おいしいところをありがとうございます。レギュラーシーズンは終わるが、その先がある。期待してください」とお立ち台で宣言。サブロー引退試合の余韻が残るスタンドを沸かせた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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