田中将大、200イニングと最優秀防御率がかかる“最終登板”はあるのか?

200イニングと防御率タイトルかかるも「ヤ軍は登板を回避させるかもしれない」

 もちろん、チームのプレーオフ進出がなくなった中、マウンドに上がって状態を悪化させ、来季に響くようなことがあれば元も子もない。記事では、田中自身がチームの方針に「理解を示している」と言及。通訳を通じて「受け入れますし、理解もしています」と話したことも伝えている。一方で、自身初の200イニング到達については「シーズン初めかスプリングトレーニングで触れたと思いますが、その数字は自分が達成したいゴールの一つです」と意欲を示したという。

 また、ニュージャージー州最大のニュースサイト「nj.com」も、エース右腕についての特集記事を29日の試合前の時点で掲載。「もしヤンキースがポストシーズン進出を逃した場合、多額の投資をしているタナカに対してのリスクを避けるために、登板を回避させるかもしれない。タナカもその決断に関しては理解を示している」と、球団公式サイトと同じ論調で報じている。ヤンキースが、大型契約を結ぶ田中に状態を悪化させるようなリスクはわずかでも負わせたくないと考えるのは当然かもしれない。

 ただ、日本人初となる最優秀防御率のタイトルを自らの手でつかめる可能性があることも確か。記事では「田中の3.07という防御率はリーグ3位であり、ともに3.06を記録しているサンチェス(ブルージェイズ)とフルマー(タイガース)とは僅差となっている。この点も田中が最後の登板に望んでいる理由なのかもしれない」と指摘している。

 ヤンキースはどのような判断を下すのか。田中の200イニング到達と最優秀防御率獲得はなるのか。大きな注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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