機動力野球を目指す金本阪神、今オフ盛況FA市場から補強の可能性は…?

オーナーへシーズン終了報告、来季へ「甘えるつもりはない」

 阪神・金本知憲監督が5日に阪神電鉄本社を訪れ、坂井信也オーナーに今シーズン終了報告を行った。「超変革」を掲げ挑んだ監督1年目だったが、鳥谷、藤浪ら主力の不振もあり4年ぶりにBクラスに終わった。来シーズンに向け「甘えるつもりはない」と力強く口にした。

 巻き返しを誓う来季に向け、球団は今オフから補強に動く。坂井オーナーからは「こういう戦力状況の中、苦労をかけたね」と労いの言葉を貰った指揮官。だが、“監督1年目”だったという事実について「それに甘えるつもりもないし、オーナーの心遣いで言ってくれたと思っている」。プロの世界は結果が全て。リーグ制覇に向け投打ともに戦力の見直しを図っていく。

 ドラフト、外国人選手など補強ポイントは様々だが、大きな注目を浴びているのはFA組だ。野手ではオリックス・糸井、日本ハム・陽岱鋼、中日・大島、平田。中でも一番の注目は糸井だろう。本人はシーズン終了後に「自分としては最初で最後なので」と語り、権利の行使をにおわせる発言をしている。

 来季は36歳になる年齢がネックになるが、今季は史上最年長盗塁王となる53盗塁をマークするなど走攻守で衰えの見えない超人の評価は不変だ。阪神のチーム盗塁数はリーグワーストの59。リーグ制覇を果たした広島は118を記録している。機動力を使った野球を目指す金本阪神には“必要不可欠”な存在ともいえるだろう。

 日本シリーズ終了翌日から7日以内(土日祝日を省く)でFA権を行使する選手が公示される。金本政権2年目の命運を握るかもしれない運命の1週間に注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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