日ハムに死角なし、ロッテ下克上は「厳しい」…どうなる? パ・リーグCS

ペナントレースでは柳田の離脱が響いたソフトバンク

 ただ、仮にソフトバンクが勝ち上がったとしても、日本シリーズ進出は厳しいという。そもそも、今季は優勝の大本命と見られていたソフトバンクがV3を逃した理由とは何だったのか。多くの評論家同様、ソフトバンクの優勝を予想していた野口氏は「やはり故障者が出たのは響いたかなと思います」と指摘する。特に、終盤戦で柳田が不在となったのは痛かった。

「やはり柳田離脱の影響は大きかったですね。いちばん大事な時に柳田がいなかった。今季はあの不調から始まって、離脱直前には打率3割(.306)までいっていたんですから。その戦力がいなかったのは非常に痛かった。あと、去年は打順が3、4、5、6、7番くらいまで固定できましたけど、今年は主力の不調などもあって出来なかった。そう考えると、李大浩が抜けた穴も大きかった」

 野口氏はさらに、バンデンハークの長期離脱も「大きかった。ちょっと長過ぎましたね」と言及。その上で「あとはキャッチャー。一時期、(主力は)鶴岡一人になってしまいましたからね」ともう1つの“敗因”を挙げる。「高谷が去年頑張ったのに、今年はほとんど出られなかった。打つ方は調子が上がらないとは言え、あれだけ守れるキャッチャーですから。配球がどうという声もあるみたいですけど、それでも去年は優勝、日本シリーズも経験しているキャッチャーがこういう結果に終わってしまったわけですから……」。ここもCSでは大きな課題となってくる。

 もっとも、今季について言えば、ソフトバンクの失速がV逸の最大の理由ではなく、日本ハムがそれを上回る強さだったという見方が正しいだろう。

「ソフトバンクの82勝は例年なら優勝でもおかしくない数字。だから、単純に日本ハムが上回った。日本ハムがすごかったということでしょう」

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