前田健太、1勝1敗で初のPSマウンドへ 指揮官は期待「彼は究極の闘士」

「ケンタは偉大な人間で偉大な競争者。どんなに特別なシーズンだったか」

 さらに、記事では「もしも、コーリー・シーガーがナ・リーグの最優秀新人賞の最有力候補でなければ、前田はその議論の第一線にいただろう。彼はルーキーの全てのカテゴリーで上位にいる」と分析。同僚のシーガーには新人王を譲るものの、防御率(3.48)とイニング数(175回2/3)でルーキートップ、三振数(179)で2位の成績を残していることも紹介している。

 前田自身も「光栄です。シーズンを通じて投げることができたのが嬉しい。特に今季は多くのけが人がでたので、先発を休む余裕がなかった」と通訳を介して充実のシーズンを振り返ったという。また、右腕は自身初のメジャーでのポストシーズンでの登板については「自分の準備やシーズンを通じた準備という部分では変わりません。でも、明日マウンドに立てば、より興奮やプレッシャーがやってくるとおもいます。それらをコントロールする術を学ばなければいけないところです」と記事の中で平常心を貫く方針を明かしている。

 プレーオフ初陣となるが、前田への信頼は揺らがない。特集ではさらに、ロバーツ監督が「ケンタは偉大な人間で偉大な競争者だ。彼のシーズンを振り返ればいい。どんなに特別なシーズンだったか。野球、家族、いろいろなことで適応しなければいけなかった。彼のしなければならなかった適応の部分で感謝しきれないことは多い」と語り、女房役のヤスマニ・グランダル捕手も「ケンタはずっと素晴らしかった。これ以上のことを求められない。彼はシーズンを通じてよかった。メジャーで初のポストシーズンは彼にとって楽しみになるだろうね」とエールを送ったことを伝えている。

 序盤戦には快刀乱麻のピッチングで「キング・ケンタ」の異名を取った前田のポストシーズン初マウンドに大きな期待が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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