指名漏れの悔しさから1年、阪神指名引き寄せた右腕に恩師「本当に成長した」

悔しさバネに―、「ドラフトの次の日から練習していた」

「一緒に入った吉田(嵩)が中日に育成(2位)で行ってね。ピッチャーだったら、福永の方が先に(NPBに)今年行くんだろうって思ってたら、後期から調子を上げた吉田が先に指名された。相当悔しかったと思うよ。俺も福永のことを思ったら、その夜は寝られなかった。辛かったよ」

 もう1年、徳島でNPBを目指すことにした福永は、今季は15試合に投げて6勝6敗、防御率1.38と圧倒的な成績を残した。奪三振数も97に上り、2年連続で奪三振王のタイトル獲得。「その(去年の悔しい)経験が今年は生きているのかなと思う」という本人の言葉に、中島監督も大きくうなずく。

「悔しさをバネにしたと思う。ドラフトの次の日から練習してたしね。練習態度もよくなったし、角が取れてきたっていうか大人になった」

 人間的にもピッチング面でも、大人になった。力任せに投げていた昨季に比べ、「今年は周りが見えるようになって、ピッチングの幅が広がった。打者を打ち取るコツも大分勉強できたんじゃないかな。それが一番大きなこと」と、その成長ぶりを褒めた。

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