68年ぶり世界一へ、WS初戦はインディアンス先勝 中継ぎミラーが46球熱投

先発クルーバーは7回途中無失点、108年ぶり世界一目指すカブスは敵地で初戦落とす

 ワールドシリーズは25日(日本時間26日)にクリーブランドで開幕し、初戦は68年ぶりの世界一を目指すインディアンスが本拠地でカブスを6-0で破った。先発のエース右腕クルーバーが6回0/3を4安打無失点9奪三振と快投。打線は相手先発レスターから3点をもぎ取り、自慢の救援陣がリードを守りきった。

 インディアンス打線は初回、不安定なレスターを攻めた。2死からリンドーがヒットで出塁すると、二盗に成功。その後、ナポリ、サンタナが連続四球で満塁のチャンスを作った。ここでラミレスが三塁内野安打。1点を先制し、続くガイヤーは押し出し死球。レスターは制球の乱れから2点を失った。

 さらに、4回は1死から捕手のペレスが左中間へ運ぶソロ本塁打。リードを3点に広げた。

 クルーバーは破壊力のあるカブス打線を6回まで無失点に抑える。しかし、7回先頭のゾブリストにレフトへのヒットを許すと、フランコーナ監督は左腕ミラーにスイッチ。圧巻の活躍でリーグ優勝決定シリーズのMVPの輝いたミラーは先頭のシュワーバーをフルカウントから歩かせ、バエスにはレフト前ヒットを許して満塁とされるも、コントレラスは中飛で1アウト。さらに、ラッセルとロスは“宝刀”のスライダーで空振り三振に仕留めた。

 ミラーは8回も続投。1死からブライアントを歩かせ、2死からはゾブリストにヒットを浴びて2死一、三塁とピンチを背負う。しかし、ここでも最後はシュワーバーをスライダーで空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。ミラーは1人で46球を投げきった。

 インディアンスは8回、ペレスがこの試合2本目の本塁打となる3ランを放つと、9回は守護神アレンが抑え、6-0で勝利。本拠地で先勝した。108年ぶりの世界一を目指すカブスは初戦を落とした。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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