震災を機に始めて8年、今年はプロも輩出 元本塁打王が続ける支援のカタチ

今も被災地で続く野球大会、足を運び続ける山崎武司氏のメッセージ

「第8回山﨑武司杯少年野球選抜大会」が3日、宮城県栗原市で開催された。宮城県内の16チームが参加。決勝では、古川ジャイアンツが佐沼小ジャイアンツを10-0で下し、初優勝を飾った。山﨑武司氏も大会名誉会長として大会に駆けつけ、試合後には優勝チームと1イニング対決をしたり、トークショーをしたりし、大会を盛り上げた。

 宮城県栗原市は2008年に発生した岩手・宮城内陸地震で被災した地域。栗駒山周辺では山体崩壊や土砂崩れなど大きな被害があった。栗駒球場は孤立した避難者を運ぶヘリコプターの発着地点になるなどし、グラウンドが荒れた。

 震災当時、楽天に在籍していた山﨑氏は、ホームラン1本10万円、総額280万円の復興支援金を栗原市に寄付。その寄付金で再生した栗駒球場には09年から「山﨑武司球場」の愛称が付けられた。同時に「山﨑武司球場」を会場に、少年野球の大会が開かれるようになり、今年で8回目を迎えた。第1回大会には、オリックスのルーキー・佐藤世那投手も南光台東小野球愛好会の選手として出場している。

 山﨑氏は現役だった09年の第1回大会からほぼ毎年、大会に駆けつけ、宮城の野球少年たちと触れ合ってきた。この日も、優勝した古川ジャイアンツを相手に打席に立ち、現役さながらの豪快なスイングを披露。1イニング勝負で、サードフライ、セカンドゴロで2死となったが、その後、ライトにヒットを放ってみせた。

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