震災を機に始めて8年、今年はプロも輩出 元本塁打王が続ける支援のカタチ

元大砲が語る「守備」の大切さ

 準優勝の佐沼小ジャイアンツの選手が代わりに打者走者となり、二塁も狙って激走。判定はアウトだったが、周囲から「チャレンジ(制度)! チャレンジ(制度)!」と判定をめぐって“抗議”があると、審判が協議。判定はセーフに覆り、会場は盛り上がった。四球もはさみ、2死一、二塁で遊飛に打ち取られたが、遊撃手が落球。山﨑氏が「ショート、わざとだろ?」とフォローすると、会場は笑いに包まれた。

 最後はレフトに大飛球を放ち、宮城の小学生にフルスイングする姿を見せた。山﨑氏に投げた古川ジャイアンツ・高橋佳大投手(6年)は「すごいスイングでした。ぼくも山﨑さんみたいにホームランを打てる選手になりたいです」と目を輝かせた。

 トークショーでは「野球は1つのミスや1つのエラーで試合を変えてしまうことが非常に多い」など、野球の厳しさも話した山﨑氏。27年間の現役生活で403本塁打を放ったスラッガーだが、「しっかり守備を練習しないと試合では勝てない。みんなは監督さんから『ヒットを打ってこい』『ホームランを打ってこい』と言われて、打てますか? 打てないよな。だから、守備をしっかりやらないといけないんだよ」と守備を大切さも説いた。

 質問コーナーでは「肉の中で何が好きですか?」「体重は何キロですか?」といった小学生らしいかわいい問いに混じって、「年収は?」「その時計は何円ですか?」「楽天の監督にはならないんですか?」といった鋭い質問も飛んだ。

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