大谷翔平のMLB挑戦はいつが最適か 米誌指摘、今オフならマイナー契約に!?

「メジャーリーグ契約ではなく、マイナーリーグ契約のみが可能」

 インターナショナル・ボーナスプールとは、22歳以下の国外選手と契約する際に設けられている契約金額の上限。戦力不均衡が起こらないためのルールで、各球団の成績によって上限金額は異なる。ただ、上限を超えた場合には、罰金も含めた罰則が規定されている。現行の制度は12月1日に効力を失うため、今オフでも適用されない可能性もあるが、引き継がれた場合には、22歳以下でNPBでのプレー経験も4年の大谷は「22歳のキューバ選手と同様に扱われるだろう」という。

「つまり、メジャーリーグ契約ではなく、マイナーリーグ契約のみが可能であるということだ。オオタニを獲得するために最大2000万ドル(約22億円)の入札金を提示する球団は多いだろう。しかし、メジャーリーグ契約ができないため、MLB球団、そしてオオタニにとっても望ましい交渉にはならない」

 記事では、このように説明した上で「オオタニは今シーズン、ポスティングにかけられたくない理由が多くある」と言及。「ドジャース、ヤンキース、レッドソックス、エンジェルスはオオタニ獲得争奪戦に参加できないだろう。なぜなら、彼らは過去2年間でインターナショナル・ボーナス・プールの上限を超えてしまったためである」。今オフにメジャー挑戦に踏み切ろうとしても、大谷争奪戦の中心になると見られてきたドジャース、ヤンキースといった球団が、そこに加われないというのだ。

 一方で、現行のポスティングシステムでは譲渡金が2000万ドルとなっているため、大谷が海外FA権を取得するまでの今後5シーズン、日本ハムが移籍を容認しないかもしれないとも指摘。1年後でも4年後でも譲渡金の額は変わらいないだけに「早い時期に彼をポスティングに出しても、(日本ハムが)財政的に得することはない」としている。

「オオタニは、ほぼ間違いなくファイターズ最高の打者であり、球団最高の投手だ。日本において彼は最も偉大なスターのひとりであり、目玉選手である。また、北海道(日本ハム)はパシフィック・リーグで最高のチームだ。オオタニは恐らく来春(2018年)、米国に来るだろう。MLBとファンはもうしばらく、彼のメジャー入りを待たなくてはならない」

 若きスターの渡米をメジャー球団だけでなく、ファンやメディアも待ちわびている。2017年シーズンも、日本ハムでプレーする大谷には米国から熱視線が浴びせられることになる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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