V奪還へ課題山積の巨人、どうなる来季のポジション争い

「遊撃・坂本」以外は流動的、V奪還へ注目される巨人のポジション争い

 巨人が2016年の秋季キャンプを打ち上げた。高橋由伸監督就任1年目となった今季は71勝69敗3分けで2年連続の2位でフィニッシュ。クライマックスシリーズ第1ステージではDeNAに敗れて終戦となった。

 1位広島に17.5ゲーム差をつけられた今季からV奪回を目指す巨人。若手の底上げ、先発陣の整備、正捕手、二塁手争い、外国人の去就……など来季への課題は多いが、熾烈なポジション争いはチームを活性化させる重要な要素となる。来季、確定的なのは坂本勇人の遊撃くらいだろう。来季の各ポジションはどうなるのか。ここで整理してみたい。

○先発ローテーション

 今年は菅野智之、田口麗斗の2人しかシーズンを通して活躍できなかった。菅野はCSを投げられず、悔しいシーズンとなったが、来季も軸であることは変わりはない。マイコラスは2年契約の2年目を迎える。4番手には日本ハムからトレードで移籍してきた左腕・吉川光夫が有力で楽しみな存在だ。FA宣言したDeNA山口俊が加入する可能性もあり、そうなれば、先発ローテは残り1枠となる。

 数少ない枠にはベテラン、若手がひしめく。昨年ドラフト1位の桜井俊貴はフォームを修正し、秋季キャンプでアピール。ボールの強さが出てきており、期待が持てる。左股関節からの復活を目指す杉内俊哉も虎視眈々とローテ入りを狙っている。昨季は新人ながら開幕5連勝した27歳の高木勇人はプエルトリコで武者修行中。近年は中継ぎだった24歳・宮国椋丞、田口と同い年の21歳の平良拳太郎、育成から支配下になった25歳の長谷川潤、22歳の今村信貴ら若手がどこまで食い込んでこれるか。内海哲也や大竹寛といったベテランに頼らないような投手陣形成ができるかがポイントとなる。

 またドラフトで指名された大学、社会人投手も加わってくる。ドラフト2位右腕、近大の畠世周は最速152キロと力のある先発候補。3位の東芝・谷岡竜平の直球も最速150キロで、スライダー、フォークが武器。テンポの良さとスタミナにに定評のある右腕で、両投手とも1年目からのブレークが期待される。

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