日本球界復帰の村田は輝けるか 黒田と和田、松坂と井川…分かれる明暗

日本で実績ある川上、井川は帰国後は結果残せず

 メジャー1年目の10年にメッツで10勝を挙げるなど好成績を残した高橋尚成は、14年にDeNAで5年ぶり日本復帰。先発ローテの一角として期待されたが、1年目は10試合先発で0勝6敗、防御率5.29と結果を残せず。2年目も6試合登板(2試合先発)で0勝1敗、防御率8.64に終わり、NPB復帰後は2シーズンで1勝も挙げられずに現役引退を表明した。

 建山義紀は14年5月にヤンキース傘下3Aスクラントンから契約を解除され、6月に阪神に入団。4年ぶりに日本球界に復帰した。しかし、8試合の登板にとどまり、0勝0敗、防御率3.68。シーズン後に現役引退を表明した。

 川上憲伸は11年シーズン終了後にFAとなり、古巣の中日に復帰。12年は7試合、13年は5試合の登板で計4勝(2敗)に終わり、戦力外通告を受けた。しかし、その後、中日と2年契約を結び直し、残留が決定。だが、14年は6試合、15年は1軍登板なしとなり、退団を表明した。

 ヤンキースと5年契約を結びながら、大半をマイナーで過ごした井川慶は、12年にオリックスで6年ぶり日本復帰。だが、初年度は12試合先発で2勝7敗、防御率4.65と厳しい結果に終わった。13年は3勝、14年は2勝に終わり、15年は1軍登板なしでシーズン終了。オフに戦力外となった。

 最近5年間で米球界から日本に復帰した選手は、はっきりと明暗が分かれている。日本で戦力外となって海を渡り、メジャー経験もほとんどない村田は多くの選手とは状況が異なるが、どんな結果を残すのか。初マウンドが1軍デビューとなるだけに、大きな注目が集まることは間違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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