限られた選手しか経験できない引退セレモニー これまでのG戦士の引き際

2001年に現役を終えた斎藤雅樹、槙原寛己、村田真一の3選手

 王・長嶋のONも印象深い言葉が残っている。世界の本塁打王・王貞治氏は80年に引退。その年のファン感謝デーで引退セレモニーを行った。「今日をもちましてバットを置くことになりました」と、バットマンらしい別れの告げ方でファンの涙を誘った。

 長嶋氏は1974年に引退を決め、10月の後楽園球場の試合後に引退セレモニー。「私は今日引退をいたしますが、我が巨人軍は永久に不滅です」とマイクを通して、スタンドファンに告げた。巨人史の名言として今でも語り継がれている。

 他にも2001年9月にはこの年限りで監督から退くを決めていた長嶋茂雄監督の勇退セレモニーと一緒に、現役引退を表明したエース・斎藤雅樹、槙原寛己両投手、村田真一捕手がそろって並び、セレモニーに参加したこともあった。

 限られた選手にしか経験できない引退の儀式。自分で引き際を決め、ファンに見守られながら、現役を終える選手が今後も多く出てくることを期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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