イチロー3000安打は「どの言語で見てもいい」 MLBが公式ツイッターで回顧

各言語の実況付きイチロー3000安打映像、動画コーナーの公式ツイッターで紹介

 今季、日本を大きく沸かせたニュースの1つと言えば、イチロー外野手(マーリンズ)のメジャー通算3000安打達成だろう。日本で8シーズンを過ごし、27歳で海を渡った安打製造機が、メジャー史上でも30人しか届いていない金字塔に到達。プレー中は感情を表に出さない背番号51が、直後にベンチで涙を拭う姿もテレビ中継で捉えられ、感動を呼んだ。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は、28日(日本時間29日)にツイッターでイチローの3000安打達成の瞬間の映像を投稿。「イチローの3000安打はどの言語で見てもいいものだ」との一言が添えられている。

 イチローは8月7日の敵地ロッキーズ戦で歴史的なヒットを放った。7回の第4打席で、左腕ラシンのカットボールを振りぬくと、大飛球がライトへ。滞空時間の長い打球を観客が総立ちで見守る中、右翼パーラのグラブの先をかすめてボールはフェンスに直撃。イチローは一気に三塁に到達した。

 敵地がスタンディングオベーションに包まれ、相手選手も拍手を送る中、三塁ダグアウトから次々と飛び出してきたチームメートと抱擁を交わしたイチロー。背番号51がヘルメットを脱いで歓声に応える感動的なシーンとなった。

 ツイッターに添えられた約3分の動画では、まず日本のNHKの実況付きの映像を紹介。さらに、マーリンズの地元マイアミや敵地コロラドの地元テレビ局など、米国の3つの放送局による映像でも歴史的瞬間を振り返っている。中には、中継室からスタッフが拍手を送る様子が収められたものもある。そして、最後にはスペイン語による放送でも3000安打の瞬間を回顧している。

 同じ映像は、マーリンズの球団公式ツイッターがイチローの43歳の誕生日を祝い、10月22日に投稿したメッセージにも添えられていた。感動的なシーンは何度でも振り返って見たくなるもの。イチローの偉業は、野球の盛んな米国や中南米諸国でも多くの人に元気や勇気を与えているようだ。

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