侍ジャパンU-12、アジア選手権は圧勝発進 仁志監督「グラウンドを走り回れた」

フィリピンに4回コールド勝ち、10日は強豪・韓国戦「今日の相手よりも差がある」

「第9回 BFA U-12アジア選手権」が9日、開幕した。初制覇を目指す日本代表はフィリピンに15-0の4回コールド勝ちで初戦を快勝した。

 日本は初回、4番・福原聖矢のエンタイトルツーベースなどで3点を先行すると、2回には相手の隙をついた走塁も絡めて4点を挙げた。3回には打者10人の攻撃で6得点。4回には2死から二、三塁のチャンスを作り、最後は相手中堅手の捕球エラーで2点を奪ってコールドとした。

 投げては、先発・宇地原丈智が3回を3者凡退に抑え、2番手・山下真輝も2死から四球を与えたものの、最後はサードゴロに打ち取った。

 開会式から会場を移動してのゲーム。試合開始時間がズレるなど、慌ただしかったが、「海外では当たり前なのでね。来る前からいろんなことがあっても、いちいち動揺しないようにと言い聞かせてきました。相手投手が変な変化球を投げても笑って『変化球を投げてるよ?』で終わっていましたね」と仁志敏久監督。日本とは異なる環境や状況を受け入れ、国際大会の中でたくましく戦っている。

 10日は強豪・韓国と対戦する。「最初の試合なので、思った通りにはいかなかったと思いますが、試合に出た子は打席に立って、グラウンドを走り回れた。明日は韓国戦なので、今日の相手よりも差がある。どのくらいの力があるのか」と仁志監督。韓国対パキスタンを偵察し、明日に備える。

【了】

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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