ソフトB工藤監督、後半戦もスタンス貫く「楽天だけ見るわけにはいかない」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

全体練習で選手に訓示「最後にいい思いを出来るようにみんなでベストを」

 プロ野球は17日、勝負の後半戦がスタートする。首位・楽天を1.5ゲーム差で追いかけるソフトバンクは、本拠地ヤフオクドームに西武を迎え撃つ。16日、オールスターを終え、朝一番の飛行機で福岡へと戻った工藤公康監督は福岡・筑後市にある「タマホームスタジアム筑後」へと向かい、全体練習に目を光らせた。

 オールスター組を除く1軍選手が参加した練習。開始前に訓示を述べた指揮官は「みんなには『残り60試合。力を合わせて頑張っていこう』『厳しい戦いになると思う。調子が落ちることもあるかもしれないけど、より調子のいい人を上げて、最後にいい思いを出来るように、みんなでベストを尽くしていこう』という話をした」と語った。

 灼熱のタマスタ筑後で行われた練習には、吉村、真砂、塚田らファームからも選手を呼び、参加させた。現状で手薄となっている右打者の補充を見越したもので「選手は1試合1試合に危機感を持ってやっていってもらいたい。チーム内の競争がチーム力を上げていく」と指揮官は説明した。

 ペナントレースの行方を決める後半戦。楽天とのマッチレースの気配が強いが、工藤監督は「どの試合が、というのはない。楽天戦は大事だけど、明日からの西武戦も大事。楽天だけを見てやるわけにはいかない。60試合ある。今まで通り1試合1試合、3連戦でいえば、勝ち越していくことが大事」と、これまで通りの「カード勝ち越し」のスタンスを貫く。

 後半戦開幕投手は、チームトップの勝ち星を挙げる東浜に託した。そこから、バンデンハーク、松本裕が続き、21日からのロッテ3連戦(ヤフオクD)には千賀、石川、武田の先発が予定される。王者奪還を狙うソフトバンクは、1.5ゲーム先にいる楽天を、追撃する。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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