今夏甲子園の本塁打数がスゴイ 早くも前回37本到達&大会最多68本ペース

夏の甲子園の年度別本塁打数上位五傑
夏の甲子園の年度別本塁打数上位五傑

今夏の甲子園で際立つ本塁打数、大会最多60本塁打超えペース

 第99回全国高等学校野球選手権大会は14日、大会第7日が行われた。この日で大会通算26試合目が終了し、“聖地”甲子園での決戦は早くも折り返し地点を過ぎた。毎試合悲喜こもごものドラマが生まれているが、今大会で目立つのがホームランの多さだ。

 大会第7日26試合を終えた時点で通算本塁打数は37本。前回大会の通算本塁打数に早くも並んだ。今大会は決勝戦まで48試合が予定されており、このペースで本塁打が量産されれば、68本のホームランが飛び出す計算になる。

 これまでの大会通算最多本塁打数は60本で、斎藤佑樹(日本ハム)擁する早稲田実業と、田中将大(ヤンキース)擁する駒大苫小牧が決勝で延長再試合の死闘を演じた2006年の第88回大会に記録された。この大会では、大阪桐蔭の中田翔(日本ハム)、帝京の中村晃(ソフトバンク)、そして斎藤佑樹も本塁打を放っている。

 続いて多いのは2012年(第94回)の56本、2008年(第90回)の49本(※54試合)、1984年(第66回)の47本、1985年(第67回)の46本となっている。

 現在の本塁打量産ペースで今大会が続けば、2006年の大会記録に並ぶ、あるいは超える本塁打数に達する可能性も十分だ。少なくとも歴代5傑に入ることは確実だろう。

 近年では、高校からウエイトトレーニングを取り入れる学校が増え、選手の体格は年々逞しくなっている。また練習では木製バットを使用する学校もあり、そういった練習方法の変化が、今大会の本塁打量産現象につながっているのかもしれない。

 今季ホームランが量産体制にあるのは、海を越えたメジャーでも同様。マーリンズの主砲スタントンはすでに42号を記録し、ヤンキースのジャッジは35本、ドジャースのベリンジャーは34本と、両リーグの新人打者も驚異の数字を残している。

 パワフルな打撃が目立つ今大会は、果たして何本のホームランが飛び出すのか。乞うご期待だ。

(Full-Count編集部)

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