ルーキー柿木蓮が感じるプロの刺激と充実感「気持ちの疲れがないんです」

ファンサービスに応じる日本ハム・柿木蓮(中央)【写真:沢井史】
ファンサービスに応じる日本ハム・柿木蓮(中央)【写真:沢井史】

球界関係者は高評価「本番向きで物怖じしない」

 2月21日。朝8時半過ぎに球場に颯爽と現れた日本ハムのルーキー柿木蓮は、高校時代と変わらない明るい表情だった。この日は朝から雨だったため、室内練習場でのアップを待つために体をほぐしていたところ、続いて現れた吉田輝星にちょっかいを出すなどリラックスした姿を見せていた。

「本番向きで物怖じしない。さすが大阪桐蔭でたくさん経験を積んできた投手だなと思いますね」

 ある関係者が柿木について、こう述べていた。先日の紅白戦では2000人を超える観客と100人以上の報道陣が注目する中、1回を3者凡退に斬って取った。この好投で一気に株が上昇し、「ひょっとすると、ライバルの吉田よりも実戦デビューは早いのかもしれない……」、そんな声もささやかれているが、本人は紅白戦の結果はステップアップするための土台だと考えている。

「あの試合からどう上げていくかです。結果だけ見て良くても内容はそうではないので。これから色んなことが始まっていきますし、今の状態ではどうこうは言えないので」

 プロ野球選手になって初めてのキャンプも終盤になった。ここまでケガもなく順調にこなせており、野球漬けの日々に充実感を抱いている。

「やりやすい環境でやらせてもらっているな、と思います。初めてのことばかりで疲れが出ると思われますけれど、気持ちの疲れがないんです。技術的にはまだ分からないですけれど、プロは色々なメニューがあるので新鮮です。トレーニングに関しては知らないことばかり。でも、すべてが野球に繋がっていると思うと、やる気が出ます」

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