元DeNA久保康友が新天地メキシコで入団会見「チームの誰よりも勝ち星を挙げたい」

レオン市内で入団会見を行った元DeNAの久保康友(右)【写真提供:ブラボス・デ・レオン】
レオン市内で入団会見を行った元DeNAの久保康友(右)【写真提供:ブラボス・デ・レオン】

27日にキャンプ合流、チームは日本語ユニを販売予定

 メキシカンリーグのブラボス・デ・レオンと契約した元DeNAの久保康友投手が25日(日本時間26日)、レオン市内で入団会見を行った。久保は22日(同23日)にメキシコ入り。時差ボケがある中、すでに本拠地のスタジアムで自主トレを行い、地元メキシコ料理にも積極的に挑戦するなど、モチベーションは高く「レベルの高いメキシコのリーグでプレーできることを嬉しく思う。チームの誰よりも勝ち星を挙げて、チームの勝利に貢献したい」と意気込みを語った。

 待ちに待ったメキシコ行きだった。17年にDeNAを退団した久保は、昨年もメキシカンリーグ行きを希望し、レオンと交渉を進めていたが、最終的には実現には至らず。1年越しでメキシコでのプレーが叶った形だ。

「日本に来ていたラテンの選手たちは、みんな陽気で楽しそうにプレーしていた。どうして彼らはあんなに前向きで笑顔なのか。メキシコに来ればそれが分かると思った。チームから期待されていることは理解しているので、しっかり役割を果たし、メキシコでのプレーを楽しみたい」

 チーム関係者も「日本人は真面目でしっかり練習もする。彼は経験も豊富だし、まだ直球も速く、変化球も多彩だ。チームにいい影響を与えてくれると思う」と、期待を寄せている。

 本拠地となる都市、グアナファト州レオンには、日本の自動車関連工場などが多数あることから、同市には5000人以上の日本人が住んでおり、チームはレオン在住日本人の集客にも期待している。日本人選手のいなかった昨年は、球場を訪れる日本人の野球ファンは1試合当たり数人だけだったといい、チーム関係者は「久保が投げる試合では、数百人の日本人に応援に来てもらえるようになれば嬉しい」と声を弾ませた。チームでは日本語で「ブラボス」と書かれたユニホームも発売予定で、球場では日本食の販売も検討している。

 久保は明日26日(同27日)からグアダラハラで行われているキャンプに合流予定。チームは先発での起用を考えており、ロッテ、阪神、DeNAと17年まで日本で13年間プレーしたベテラン右腕は、昨年の米国に続く新天地で、4月5日のシーズン開幕に向けて準備を進める。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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