西武相内、4回途中8失点で2軍再調整へ「自信をつけるしかない」

日本ハム戦に先発した西武・相内誠【画像:(C)PLM】
日本ハム戦に先発した西武・相内誠【画像:(C)PLM】

日本ハム戦で今季初黒星も試合後にネットスロー「技術を上げまくって」

■日本ハム 10-3 西武(3日・メットライフ)

 西武の相内誠投手が3日の日本ハム戦(メットライフ)に登板し、4回途中10安打8失点で今季初黒星。2軍行きを通告された。代わってドラフト6位ルーキーの森脇がプロ初昇格する。

 抱えていた不安がマウンドで露呈してしまった。初回にピンチを背負ったが、4番の中田を併殺打に。無失点で切り抜けたものの、2回以降は立ち直ることができないまま失点を重ねた。

 先発する前々日に調整で入るブルペンでは、全く手応えをつかめずにいた。相内は「ボールが弱すぎて不安だった。“やばい”と感じていたものが、試合で出てしまった」とうなだれた。

 前回登板した25日のロッテ戦(ZOZOマリン)では「ブルペンから自信があった」と言い、勝敗こそつかなかったものの、6回4失点。一時は勝利投手の権利も手にしていた。それだけに、この日こそ悲願のプロ初勝利をつかみたいところだった。

 長年の課題はメンタル面だ。直球は最速152キロを誇り、大きく縦に割れるカーブで打者を翻弄。今シーズンもファームでは3試合で防御率0.90と圧倒的な数字を残してきたが、1軍のマウンドに立つとなぜか勝てない。「自信が出ない。1つ勝てば自信が出るかもしれない。でも、勝てていないからその自信の持ち方がわからない。自信って、どうやってつけるんだろう」と肩を落とした。

 それでもその数十分後には室内練習場のブルペンに姿を現し、ネットに向かって黙々と投げ込みを始めた。「技術を上げまくって、自信をつけるしかない」。その場にいた2軍投手コーチに挨拶をし、「投げる場所は自分で見つけます」と宣言した相内。確固たる自信を身に着け、次のチャンスこそ勝利を手にしてみせる。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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