両軍11人が元巨人! DeNA-日ハム戦が“同窓対決”に「頑張ることが巨人への恩返し」

DeNA・中井大介(左)と日本ハム・大田泰示【写真:荒川祐史】
DeNA・中井大介(左)と日本ハム・大田泰示【写真:荒川祐史】

元G戦士が両軍合わせて5人出場、首脳陣合わせると計11人

■DeNA 3-0 日本ハム(交流戦・18日・横浜)

 さながら“元G同窓対決”となった。18日に横浜スタジアムで行われたDeNA-日本ハム戦は、かつて巨人に所属していた選手が両軍合わせて5人出場。首脳陣を含めると、計11人の元G戦士がいる珍しい一戦となった。

 主役も元G戦士だった。DeNA先発の平良は6回2/3で102球を投げて、3安打無失点の好投。ゴロを打たせる投球で2回1死一、二塁のピンチで併殺で切り抜けると、7回途中まで安打を許さなかった。今季初勝利で自身交流戦初勝利。初対戦だった大田から2三振を奪うなど3打数無安打に封じ、「走者がいる場面だったので本塁打だけは打たれないように投げました」と満足げ。一方の大田は「丁寧に投げられました。カット、シュート、シンカー……。平良にやられました」と悔しそうだった。

 試合前はちょっとした同窓会だった。中井は試合前に大田、公文と交流。「どんな感じ?」「楽しくやらせてもらっているよ」などと他愛もない話で盛り上がったという。お互いに元G戦士の活躍は励みになっているようだ。

中井「泰示も公文も移籍して結果を出してますし、そういう意味では凄いなと。僕も同じように……」

大田「みんな移籍先で結果を残している。いいことだと思いますし、励みになります」

 中井は7回1死一塁で元同僚の公文から中前打。同2死一、二塁からの大和のダメ押し2点二塁打を呼び込んだ。この日はロペスを含め巨人出身者3人を起用したDeNAに軍配が上がった。中井は元G戦士たちの思いを代弁するように口にした。

中井「(大田や公文のように)ああやって頑張る姿を見せることで、巨人の人にも『チームが変わって頑張っているな』と思ってもらえる。そういう意味では僕もベイスターズで頑張ることがいろんな人への恩返しになる。僕も試合に出る機会があるなら結果を出すしかない。まだまだですけど、なんとか踏ん張れているので、しがみついて……」

 DeNAは神奈川・横須賀市、日本ハムは千葉・鎌ケ谷市とファーム施設が関東圏内にあることからか、巨人からの移籍も多い両チーム。19日の同窓対決第2戦はどちらに軍配が上がるのか注目だ。

▽DeNA-日本ハムの元G戦士

DeNA:アレックス・ラミレス監督、田代富雄チーフ打撃コーチ、永池恭男内野守備走塁コーチ、鶴岡一成バッテリーコーチ、平良拳太郎投手、中井大介内野手、ホセ・ロペス内野手(7人)

日本ハム:木田優夫投手チーフコーチ、緒方耕一守備チーフ兼内野守備・走塁コーチ、公文克彦投手、大田泰示外野手(4人)

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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