川崎宗則、“二刀流”で特別試合出場!最速140キロ&三塁打で台湾ファン魅了

台湾プロ野球・味全ドラゴンズの客員コーチに就任する川崎宗則【写真:藤浦一都】
台湾プロ野球・味全ドラゴンズの客員コーチに就任する川崎宗則【写真:藤浦一都】

OBチームで出場も投手としても登板し最速140キロを記録した

 台湾プロ野球・味全ドラゴンズで選手兼任コーチを務める川崎宗則氏が17日、キャンプ地の台湾・斗六球場で行われた「現役vsOB」による試合に出場。本職の遊撃の他に投手として登板するサプライズもあった。

 約20年ぶりに台湾プロ野球に復活した味全ドラゴンズは17日からキャンプイン。この日はファンに対して正式にチームをお披露目する大事な日でもあった。この日は初日ということもあり、チーム紹介やサイン会などファンサービスに力を入れたプログラムが用意された。その中でも注目されていたのがチームの現役選手とOB選手による試合だ。

 元々、味全は1度は解散しているものの、台湾プロ野球の創設メンバーであり数多くのOBが在籍していた。一方で現役選手は7月に行われたドラフト会議で最多32選手を指名したこともあり、両軍ともチームを組むことが可能。川崎氏はOBチームの一員として出場した。

 3イニング限定で開催されたこの試合。ベンチスタートだった川崎氏は1回裏2死からマウンドから突如、登板することになった。最初の打者に安打を浴びたが、その後、けん制アウトに仕留めて無失点に抑えた。これで登板は終わりと多くのファンが思っていたところ、なんと2回裏1死二塁から再びマウンドに立った。しかし、この回は適時二塁打を浴びてしまい失点するも、後続を三振に抑えてピンチを脱した。ここで再び、遊撃の守備に就いたことで降板となり投手としては0回2/3、1奪三振1失点の成績を残した。この日の最速は140キロだった。

 投手として球場を沸かせた川崎氏。打撃ではどのような成績だったのだろうか。3回表、1-3とリードされている場面、この回の先頭打者として打席に立つとこの時、マウンドに立っていた歐晉内野手の初球を左中間へと運んで三塁打を記録した。その後は得点も記録している。試合は3-3の引き分けに終わった。

 今回はチーム内での試合ではあったものの、味全のユニホームを着て初めてプレーしたことになる。18日も同様の試合が予定されており、また多くのファンを喜ばせてくれることだろう。

(豊川遼 / Ryo Toyokawa)

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