【U-18W杯】日韓戦で交わされた“フェアプレー”を韓国紙も称賛「輝くスポーツマンシップ」

侍ジャパンU-18代表は7日の韓国戦で延長10回タイブレークの末4-5で敗れた【写真:荒川祐史】
侍ジャパンU-18代表は7日の韓国戦で延長10回タイブレークの末4-5で敗れた【写真:荒川祐史】

死球を当てた宮城の“謝罪”の礼に、韓国のリー・ジュヒョンも一礼で返す

■韓国 5-4 日本(6日・機張)

 韓国・機張(きじゃん)で行われている「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(全試合テレビ朝日系列・BS朝日・AbemaTVで放送)は7日、スーパーラウンド最終戦を迎え、野球日本代表「侍ジャパン」高校代表はオーストラリア代表に4-1で完敗。決勝進出を逃した上に、5位が決まり3位決定戦進出も逃した。

 前日6日に行われた宿敵・韓国との一戦に延長10回タイブレークの末にサヨナラ負け敗戦。2度、リードを奪いながらも守備のミスから失点を重ねて韓国に得点を奪われた。この1敗も響き、日本は2012年大会以来、4大会ぶりに表彰台も逃すことになった。

 この宿敵・韓国との一戦で高校代表の宮城大弥投手と韓国代表のリー・ジュヒョン内野手の間で“スポーツマンシップ”の精神溢れる行動が交わされ、この場面に韓国メディアも注目。「熾烈な韓日戦の勝負の中で輝くスポーツマンシップ 死球に丁寧に礼儀正しいリー・ジュヒョンと宮城」と題した記事を掲載したのは、韓国紙「スポーツ京郷」だった。

 この場面は、韓国戦の9回。2死一塁で宮城が韓国の1番リー・ジュヒョンに頭部に当たる死球を与えた。一塁へと進んだリー・ジュヒョンに対し、宮城は帽子を取って“謝罪”の一礼をした。すると、これに対してリー・ジュヒョンもヘルメットを脱いで、頭を下げて応えた。この場面を主催のWBSCの公式ツイッターも動画で紹介し、反響が広がった。

「スポーツ京郷」も「WBSC公式ツイッターは6日、釜山機帳の現代車ドリームボールパークで行われた第29回世界青少年野球選手権スーパーグラウンドでの韓日戦が延長10回の末、5-4で韓国の勝利で終わった直後、試合の映像のひとつを上げて“Respect”というコメントを付けた」とレポートした。

 記事ではこの場面も詳報され「リー・ジュヒョンは、幸いにも大きな衝撃を受けていなかったようで、すぐに1塁に走った。しかし、宮城はリー・ジュヒョンが1塁に到着するまで待って帽子を脱いで申し訳ないと合図をした。リー・ジュヒョンも続いてヘルメットを脱いで、屈んで謝罪を受け入れた」と記された。悪化する日韓関係の中で行われた大会だったが、宮城とリー・ジュヒョンが示したお互いに敬意を払う姿、フェアプレーの精神には韓国メディアも注目していた。

U-18W杯の侍ジャパン高校代表の試合日程は以下の通り。

○オープニングラウンド
8月30日(金)日本vsスペイン 4○2
8月31日(土)日本vs南アフリカ 19○0
9月1日(日)日本vsアメリカ 16○7
9月2日(月)日本vs台湾 1●3
9月3日(火)日本vsパナマ 5○1

○スーパーラウンド
9月5日(木)日本vsカナダ 5○1
9月6日(金)日本vs韓国 4●5
9月7日(土)12時30分~ 日本vsオーストラリア 1●4

(Full-Count編集部)

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